19世紀ロマン主義の芸術家たちが集うサロンだったロマンティック(ロマン派)美術館
ロマンチック美術館は、入場無料のプチ美術館として穴場的人気がある美術館です。もともと19世紀の画家アリィ・シェフェールの住居兼アトリエだった建物を、その子孫がパリ市に寄付。改装してパリ市営の美術館として生まれ変わりました。
周囲は住宅やオフィスの建物が並ぶ静かな環境の中、細い路地の突き当たりにあります。目印は淡いピンクの外壁に鮮やかな緑色の窓枠です。辺りは、19世紀のロマン派の作家たちが通った文学カフェに因み「ヌーヴェル・アテネ」と呼ばれるそうです。
19世紀ロマン主義の芸術家たちが集うサロンとなっていた邸宅には、当時の調度品や家具、そして文豪のヴィクトル・ユゴー、音楽家のショパン、リストなど、画家、作家、音楽家たちの思い出の品や肖像画が展示されています。
特に親交のあった女流画家、ジョルジュ・サンドが書いた手紙や、ゆかりの品々が多く展示されています。
建物、展示点数はさほど多くないものの、建物ごと歴史的な資料となっている美術館で時を過ごせば、大都会に居ることを忘れさせてくれる隠れ家的スポットです。インフォメーションセンターでは、日本語のパンフレットも用意されています。
また、4月~10月の期間は、美術館の横の庭園で庭園カフェがオープン。バラが美しく咲き誇る5月下旬から二週間ほどは、是非、訪れてみたいところ!
敷地内にはサロン・ド・テもあり、5月から10月限定で、ランチやお茶、ケーキを楽しむことができます。サロン・ド・テだけの利用も無料です。また、月替わりで有料のエクスポジションも開催しており、こちらは有料です。
なお、近くには「ギュスターヴ・モロー美術館」もあります。
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Musée de la vie romantique / ParisSharing
Paris : Musée de la Vie Romantique / fredpanassac
ロマンティック(ロマン派)美術館の概要
- 正式名称
- パリ市立ロマンティック(ロマン派)美術館 / Musée de la Vie Romantique
- 住所
- 16, Rue Chaptal 75009 Paris
- 交通アクセス
- メトロ2号線 or 12号線のピガール(Pigalle)駅下車、徒歩約5分。
- Tel
- 01 55 31 95 67
- Fax
- 01 48 74 28 42
- 料金
- 常設展は無料。月替わりで開催されているエクスポジションのみ有料。一般:7ユーロ、14歳から26歳まで:3.5ユーロ。14歳以下は無料。
- 開館営業時間
- 美術館・エクスポジションは10:00~18:00。サロン・ド・テは11:30~17:30
- 休館日
- 月曜日・祝日
- 公式オフィシャル・サイト
- Musée de la Vie Romantique
ロマンチック美術館の詳細地図
75009 パリ フランス