プティ・パレ / Petit Palais の概要
シャンゼリゼ大通の東端、セーヌ川との間に位置するプティ・パレ美術館は、向かいにあるグラン・パレと同様、1900年にパリ万博(パリ万博万国博覧会)が開催された際、美術作品を展示する施設として建てられています。
1900年のパリ万博の開催時には、パリの象徴的存在が幾つも誕生しています。例えば、人々の重要な足であるメトロが誕生したのも、その一つ。また、パリで最も豪華な橋と言われるアレクサンドル3世橋、そしてグラン・パレとプティ・パレという二つの宮殿もパリ万博の目玉となっています。
プティ・パレの設計は、グラン・パレの設計総監督だったシャルル・ジロー / Charles Girault の手によるものです。半円形の中庭の周囲にグラン・パレと似た建物が配されています。イオニア様式の石柱、壮大な入り口とドーム屋根。堂々たる景観です。プティ・パレは他の公共的な建物のモデルとなっています。
その後、プティ・パレは、1902年にパリ市が所有する美術作品を展示する美術館となっています。2001年1月から2005年6月にかけては閉鎖して、大規模な改装を敢行。、かつての雰囲気を残しつつ、より美しい姿でリニューアル・オープンしています。
プティ・パレはパリ市の所有の美術館のため、入場は無料(企画展は有料というのも嬉しいですね! 無料とはいえ、驚くほど多数の展示品の数々。
中世とルネッサンス期の絵画や美術品のドゥトゥイット・コレクションと、18世紀家具のタック・コレクションやドミニク・アングル、ウジェーヌ・ドラクロワ、ギュスターヴ・クールベ、クロード・モネ、モーリス・ドニなどのフランスの芸術家のパリ市のコレクションの二部構成となっています。
プティ・パレの内部は、シャンゼリゼの喧噪が嘘のように静謐な時間が流れています。シャンゼリゼに行く機会があるなら、是非、立ち寄りたものです。なお、開館時間中は、庭園や書店、カフェへの出入りは自由です。たっぷり半日はかけて回りたいものです。
Petit Palais / ccgraphicdesigner
PARIS: le Petit Palais / fredpanassac
Petit Palais interior garden / ParisSharing
プティ・パレ / Petit Palais 基本データ
- 住所
- 交通アクセス Avenue Winston Churchill 75008 Paris
- メトロ1、13号線のシャンゼリゼ・クレマンソー駅/Champs-Elysees-Clemenceau 駅、またはメトロ1、8、12号線のコンコルド/Concorde駅下車。
- Tel
- 01 53 43 40 36
- 料金
- 常設展は無料。企画展は有料です。
- パリ・ミュージアム・パリの利用可
- 開館営業時間
- 10:00~18:00。展覧会期間中の火曜日は10:00~20:00
- 休館日日
- 月曜、祝日
- 公式オフィシャル・サイト
- Le Petit Palais